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致知 (ちち)

2015年7月17日

水長社長 私が社長に就任した折に、ある先輩が『致知』という月刊誌の年間購読をプレゼントして下さいました。それからは、私の鞄の中には常にこの月刊誌が入っています。
 『致知』という言葉の意味を調べると“朱子学で物事の道理を極め知ること”という意味だそうです。サブタイトルとして「人間学を学ぶ月刊誌」とあります。また、この本は書店では販売されておらず、定期購読のみのようです。
 著名人や素晴らしい功績のある経営者などの経験をインタビューや対談の記録またはエッセイなどの形式で掲載されており、その内容からは人間としての倫理観・道徳観などを学ぶことができます。経営者としての心得などに関わる記事も多く、私にとってはどの記事もすんなりと腑に落ちていく内容ばかりです。
 『致知』の今月号の記事の中から一つを紹介させて頂きます。
 神奈川県横須賀市にあるオンリーワン幼稚舎という幼稚園経営に関わる話です。この幼稚園の園長志道不二子さんは、「我が国の伝統を継承する真の国際人を育てる」という強い意志で他とは違った幼稚園経営を行っています。
 日課として、まず神様にご挨拶をして祝詞を奏上し君が代を歌う。論語を暗唱して人間としての大切な思いやりや仁の精神を学び、教材のオリジナルカードは全て漢字で書かれている。その一方、英語の歌を歌って英語で挨拶をする。古き良き日本の文化・伝統などをしっかりと自分たちのDNAに刻みつけて、その良さを英語でプレゼンテーションできる。そんな保育を目指しているということです。
 「こういう教育こそ、後世に残していかなくてはいけない。」という人々の思いも多く、園児の数は年々増えているそうです。
 私がこの記事を読むのと時期を同じくして、たまたま、ある幼稚園の理事長さんにお会いする機会がありました。その方は以前に仕事の関係で永くお付き合いがあった会社の元社長さんですが、仕事を引退されて今はお父様が創設された幼稚園を理事長として経営されています。
 この方のお父様は、終戦後に大阪市大正区で恵まれない子や差別を受けている子供たちにも教育を受けさせなければならないと、私費で幼稚園を創設されたそうです。お父様の意志を引き継いだこの方は、カリキュラムに茶道や英語を取り入れておられ、正に幼稚園経営に賭ける思いは前述のオンリーワン幼稚舎の園長と同じです。
 お話しの最後にこの方がぽつりとおっしゃいました。「幼稚園で良い教育をしても、小学校に行って他の子どもたちと交わると、また元に戻ってしまうんですよ。」いえ、私はそうは思いません。幼児期に身に付けた教育は、その人の奥深い所にしっかりと刻み込まれており、その人の生涯を左右する大切な価値観となるものだと思います。

今月号『致知』からの学び
 ①自ら学びたいという気持ちがあれば、必然的に素晴らしい人や良い本との出会いがある。
 ②最近の子供たちは変わったと言われるが、変わったのは大人社会です。子供たちの明るい未来のためには、大人たちの意識改革が今必要です。
 ③一度しかないこの命を自分の幸せのためだけに使うのではなく、与えられた能力を僅かでも世のために使っていく。そういう誇りある人間になろう。

 

記:水長 一彦