部屋とコロナと私

皆さん、こんにちは。
今月4日、政府は新型コロナウィルス対策として緊急事態宣言の延長を表明しました。外出自粛、在宅勤務とこれまでに経験したことのない「縮こまり生活」の長期化に困惑する一方で、大阪モデルなどいよいよ経済活動の再開に地域差が現れる状況となってきました。

当社は緊急事態宣言を受け、主要都市部に勤務する社員の皆さんに「原則、在宅勤務」をお願いしております。これは、社員間の3密状態を緩和し、感染リスクを減らすことで、感染爆発を少しでも抑制することに協力することが最大の目的です。今しばらくご辛抱頂くようお願い致します。またこの間は、新しい働き方を考えてみる良いチャンスです。

さて、緊急事態宣言の延長が決まった日の前日は“憲法記念日”でした。
いつもなら憲法論議で盛り上がるはずの日でしたが、世間の話題は新型コロナウィルスの感染拡大、医療機関の崩壊などに持っていかれました。安倍首相はむしろこの感染拡大のような国難に対処するには、今以上に国民に協力を求める「緊急事態条項」を憲法に盛り込むよう国会議論を進めるべき、と隙を突いて訴えています。

しかし新型コロナウィルス感染症は、WHOのパンデミック宣言から、パン+デミア=全ての国民・国境を越えて多くの国に拡大する状態、国民全体が人類共通の敵だと認識し、協力して対処することに理解を得ています。その対策として新型インフルエンザ等特別措置法に基づく緊急事態宣言となっています。

一方、「緊急事態条項」は震災、感染症、紛争などあらゆる緊急時に国民に何を求めるか、どのような役割を担わせるかを予め議論し、定めておき、「戸惑い」をなくす、「思考停止」をなくす、国家のBCPとも言えるものです。国民主権の制限をどこまで認めるのか、今の自粛要請から思うところを参考にして、自分の関わり方を自ら考えてみる良いチャンスです。

人は神ではありません。正義と邪悪のあいだを、揺らぎながら歩んでいます。その両方が心にあることを意識することこそが自ら考える、ということだと思います。
部屋とコロナと私。在宅勤務と言いながら、こんなことばかり考えふけっていたら仕事にならんな~、と思うGWでした!


記:管理部長 渡邉 治之

渡邉 治之

管理部長

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